EBBRO 1/20 Lotus72E製作? Vol.14


半年以上続いた本拠地移転作業の間永らく休止状態となっていた1/20Lotus72E製作、久々再開の今回は、このキット最大の難関と言えるフロントサスペンション周りの製作です。

製作再開にあたってどうにもモチベーションが上がらなかった原因はこのモノコックのバルクヘッドとフロントサスのクロスメンバーを兼ねたこのパーツ。写真ではメタリック塗装を想定して黒く塗ってあるが、モールドが浮き上がっている部分はクロスメンバーでグレーに塗装、その他の部分はモノコック表面なのでアルミに塗装するのだが、この塗り分けをどうするか、で悩んだ。勿論普通にマスキングして塗り分ければ良いし、特段難しい訳でも無い。そして何より完成してしまえば殆ど見えない場所。しかし何故だかモチベーションが上がらない。さてどうするか考えた結果、、、

自分でもなぜこんな難しい解決策を選んだのか不明だが、何故かモノコックのアルミ部分のエッチングパーツを自作する事に。クロスメンバーの部分をグレーに塗った後、モノコック表面にこのエッチングパーツを貼り付ける。
ついでなのでその他のモノコック部分の表面もエッチングパーツで作ってみた。これでこのパーツの外側は塗装の必要がなくなる事に。更にどうせならモノコック内側も作れば良かったのだが、寸法を取るのが面倒だったので中途半端に省略。

エッチングパーツを貼り付けてパーツを組み立てたところ。クロスメンバーは自分の印象からキットの指定よりも明るいグレーを選んでみた。尚、フロント側のクロスメンバーは組み立てる前に塗装したのが、後から塗装した方が良かった。

フロントブレーキディスクの表面にはSTUDIO27の72C用エッチングパーツを貼り付けた。同パーツはディスク表面に円状の溝が切ってあるのだが、今回は敢えて裏返してソリッドな表面にしてみた。ブレーキシューが入る切り欠き部分はやや狭かったのでヤスリで削って幅を広げた。

プルロッドとダンパー組み立て、ブレーキディスクを差し込んだたところ。ダンパーの胴体部分にはアルミ箔(メタルック)を貼り付けて金属感を出してみた。ダンパー上部の色は写真では様々な色が確認出来るものの、どうも新品状態では黄橙色の様だ。ここでは橙色にしてアクセントを付けてみた。尚、ブレーキディスクのパーツは、モノコックとの接続部分かなりタイトで入れ辛いので、少し削ってストレス無く入る様にした。

モノコック上面にはSTUDIO27の72C用エッチングパーツをそのまま使用。金属感がいい感じだ。

キットの指示に従ってアンチロールバー、ロワアーム、アップライト、タイロッドを組み付ける。因みにインストラクションの塗装指示は72Cの色をそのまま記載しており72D以降の塗装とはかなり異なっているので、写真を基に独自に考証して塗り分けた。そしてモノコック前面にブレーキ関係の配管をこれまた写真を参考に、モデラーズのホースジョイントと0.6mm径のメッシュホースで再現した。

ここまでの仕上がりが結構気に入ったので、これにEBBROのオプションパーツであるメタル製のフロントサブフレームを組み付けてみる事にした。取り付けは容易で、元々キットのモノコックとクロスメンバー部分に取付用の穴が開けられているので、そこへ差し込むだけ。

サブフレームを差し込んで位置を微調整し瞬接で固定して完成。各所にエッチングパーツやメタルックを使用したお陰でかなり金属感が出た仕上がりとなった。完成後は見え辛い場所なのだが、下からでも覗いてみたくなる。

個人的にはこのフロントサス部分はこのキットの最大の難所だと思います。EBBROのパーツは非常に繊細に出来ている為、特に今回の様にディティールアップをする場合には途中パーツの破損に十分に気を付ける必要がありますが、その分仕上がりは実車の複雑な構造をよく再現しており、完成後も敢えてフロントノーズを外して飾りたい程の仕上がりになります。


– END –


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


*