「Media」カテゴリーアーカイブ

GP Car Story:無限ホンダ


正直あまり期待してはいなかったのだけど、本屋に寄った際にちょっとだけ覗き見…
と思ったら、表紙開けて直ぐにロータス109&1994年シーズン終盤に投入されたMF351HDエンジンの超ド級アップ写真が見開き2ページでドドーンと出て来た所でもうレジ直行。この写真だけで1300円以上の価値有りましたよ、自分的には!
…で、SHUNKOの1/20キット。1台はプロポーショナルで作ったけど、ストックしているもう1台、ディティール化魔改造しちゃう?と既に妄想が止まらない…

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書籍紹介:GP Car Story – ロータス107・フォード


遅ればせながら、買いました。読みました。
印象的だったのはピーター・ライトがインタビューの最後に語っていた言葉、それは日本のエージェントの代表を務めていた方が、チーム解散後に自分に語ってくれた言葉と同じ言葉だった。
「ピラニア(他のチームのボス)たちに立ち向かうには、ピーター(・コリンズ:ロータス代表)は性格的に少し優しすぎたのかもしれない。」
カネと政治に塗れたF1の世界は、正直で誠実なコリンズの様な人物は生き延びる余地は無かったのかも知れない。でもその誠実さがあったからこそ、コリンズは1990年末にチャップマン家から崩壊したチーム・ロータスを譲り受ける事が出来たのであり、日本のスポンサーを沢山集める事が出来たのだろう。そしてその夢は4年で潰えたとは言え、チーム・ロータスはこのマシン共に最後の輝きを放つ事が出来た。
全ては過去の事になり、今ではもうそれで十分だと思えるようになった。私財を投げ打ち、人生を犠牲にしてチーム再建に取り組み、そして夢を見せてくれたコリンズとライト、二人のピーターとチーム・ロータスのドライバー、チームスタッフ、そして当時お世話になった日本のエージェントの方々には、改めて感謝したい。


書籍紹介:Team Lotus


密林書店より本日到着。
FB友人Ibrar Malik監修のこの本、1982年末のコーリン・チャップマン没後、1989年末までのチーム・ロータスの凋落にスポットを当てた興味深い内容。ピーター・ライト、フランク・ダーニーといった当時のメンバー、そして20年来の友人であるAntony Hayesらのロータス研究家の協力によって作られた一冊。
ちょっと英語はハードそうだけど、頑張って読むぞ。
…因みに昨年3月に自分がKetteringham Hallを訪問した際に撮影した写真も3枚掲載されている。こういうメディアで自分の名前を見るのは初めてではないけど、小っ恥ずかしい笑
お値段3,508円でございます(宣伝)笑


GP Car Story:Lotus 1977 – 1979


今年もホビーフォーラムまであと2カ月を切り準備に取り掛かっていますが、都合により製作記の更新は後回しという事で、今回は書籍の紹介です。三栄書房より刊行されている「GP Car Story」シリーズに、「Lotus 1977 – 1979」というテーマで1977年のロータス78からロータス80までの3台を取り上げた特集が加わりました。

内容は間違いなく国内・海外を問わず、これまでのロータス78~80を扱った一連の書籍の中でも最高と言えるもので、全編カラーページによる資料性の高い写真が満載(恐らく未発表写真も多数!)、更に度々お世話になっている山田剛久氏を始めとするライターの方々の記事も、この車に対する読者の期待度の高さを十分に汲み取った内容となっています。中でも個人的に圧巻だったのはジョー高安氏によるバリエーション解説で、幾つか自分の見解と異なる部分はあれど、個人的には師匠とも言える氏ならではの流石と言えるモデラー目線と考証、とかくスルーされがちな79の1979年仕様や80についても手抜かり無く説明されている部分が素晴らしいです。他にもマリオ・アンドレッティやピーター・ライト、ラルフ・ベラミー、ナイジェル・ベネット、ボブ・ダンス等、ロータス78~80に当時から携わっていた人々の証言、ゲトラグ・ギアボックスやサイドスカート、ファンカー構想などのメカニズムに着目した記事も貴重で、ファンであれば「2冊買い」の価値十分、間違いなく永久保存版と言えるでしょう。

惜しむらくは、これだけ素晴らしい写真が満載されているのであればもっと大きなサイズで見たかった…

しかしイギリスやヨーロッパならともかく、遠く離れた国でこんな本を作ってしまう日本人のエンスージアズムと、ファンとしてその内容を母国語で読めるというのは、何と恵まれた事なのかと思わずにはいられません。

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Superswede – en film om Ronnie Peterson


前回の更新から早9カ月、そろそろ今年のホビーフォーラムの準備を始めつつ、このブログの更新ネタを探していたら、またまた世のロニー・ピーターソンファンのハートを撃ち抜く情報が入って来ました。

ピーターソンの母国スウェーデンで、ピーターソンの伝記映画「Superswede – en film om Ronnie Peterson」が8月16日に公開される様です。YouTubeに公開されているトレーラムービーとキャストを見る限り、在りし日のピーターソンとバーバラの映像、そしてニキ・ラウダ、エマーソン・フィッティパルディ、ジャッキー・スチュワート、マリオ・アンドレッティ、ジョディ・シェクター、ジョン・ワトソン、そして娘のニーナ・ケネディのインタビューで構成されている様です。

スウェーデン語の部分は判りませんが、やはりスチュワートのコメントは印象的です。
「私は今でもロニー・ピーターソンが最も速いF1ドライバーだと思っている」
「1970年代のF1はとても魅惑的で、華やかで、エキサイティングだった」
「ロータスの車はいつも速かったが、同時に脆弱だった。5年も走っていれば2~3度は死ぬ危険が有った」
…当時のF1の全てを知る男ならではの重みが有ります。

そして同時に、あのモンツァのストレートに佇むニーナが、亡き父親について何を語っているのか、とても気になります。

残念ながら現在のところ公開はスウェーデンのみで言語・字幕もスウェーデン語となっており、他国での公開は未定の様ですが、いつか(英語字幕化されて)DVD/BD化される事でしょう。そしてきっと日本ではシニアでお金持ちな(?)熱狂的ロニーファンの方々がクラウドファンディングで日本語化してくれるでしょう(笑) それまではこのトレーラムービーを見ながら、その日を心待ちにしたいと思います。

– END –