基本的には英国Duke Marketing Ltd.社からリリースされている「Ronnie Peterson: Grand Prix Hero」の日本語版になるものと思いますが、特典映像として「ジョディ・シェクター&ウルフ 1978 イギリスGP」を収録しており、オリジナルの60分から83分へと内容が拡大されています。更に初回限定5,000枚には20ページの「Peterson with his GP cars」というフォトブックも付くという、ロニー大好きなシニアF1ファンの物欲を駆り立てるに十分な内容の1枚となっている模様です。
2013年3月20日の拙稿「Lotus78 History & Markings – Vol.33 Ronnie Peterson Tribute」にて、ロニー・ピーターソンの最後のレースとなった1978年イタリアGPについて取り上げましたが、この内容に多くの方々からの反響があり、改めてピーターソンの人気の高さに驚かされましたが、更にその2年後に自身も愛読しているRacing on誌にクレジットされる事になるとは二重三重の驚きです。紹介して頂いたチーフエディターの小嶋穣様への感謝の標として、ここでその内容を一部紹介させて頂きます。
拙稿でも紹介させて頂いたスウェーデンPOLETEXT社刊、「Memories of Ronnie Peterson: Friends, Associates and Fans Remember Racing Legend Ronnie Peterson」にインスパイアされた本特集は、刊行元のPOLETEXT社の協力による同書掲載の関係者やドライバー仲間が語るピーターソンの思い出を始め、筆者も度々お世話になっている山田剛久様等ライター陣のピーターソンへの思いが詰まった記事と写真で振り返るピーターソンのレースキャリア、特にこれまであまり知られて来なかったスポーツカーでのキャリアや、幻のフェラーリ入りについての記事等、ロニー・ピーターソンという偉大なレーシング・ドライバーの全てがわかる、雑誌でありながら単行本並の圧倒的な内容になっています。ピーターソンのファンや1970年代のモーターレーシングを愛する人々のみならず、現代のレースファンにも是非読んで貰いたい永久保存版の一冊です。