ロータス107シリーズ製作 Vol.115 Photo Gallery / Lotus 107B ver.A


今回は前回に続きフルディティールで製作した1993年のロータス107B 1993年第2戦ブラジルGP J.ハーバート車をフォトギャラリーで紹介します。
なお、これまでの製作過程はこちらからご覧ください。

<マシン紹介>
シャシー:ロータス107B / シャシーナンバー3
エンジン:フォードHB・シリーズV / 3500cc NAV8
レース:1993年第2戦ブラジルGP(1993年3月28日決勝)
ドライバー:No.12 ジョニー・ハーバート(イギリス)
リザルト:予選12位 / 決勝4位
レース途中で降り出した豪雨よって波乱のレースとなった中、セーフティカー明け直後にピットインしてドライタイヤに交換するという賭けに出たハーバートは一度スピンを喫するもレース後半に3位に浮上し初の表彰台への期待が高まったが、後方から猛追して来たベネトン・フォードのミハエル・シューマッハに最終ラップでかわされて4位に終わった。

この年からリアタイヤの幅が18インチから15インチ狭くなり、かつ空力規制によりフロントノーズが短縮され、カラーリングの変更も相まって107とはだいぶ異なる印象となった外観。

前年のグリーンとイエローから一転、カストロールのホワイト/レッド/グリーンを基調にしたカラーにイメージを一新。エンジンカウルのグリーンは107と同じくMr.カラーのデイトナグリーンとイエローを4:1で調色。裾部分のグリーンはタミヤのレーシンググリーン、レッドは実車よりも敢えて明るく、Mr.カラーの蛍光オレンジとシャインレッドを3:1程度で調色して1990年代のF1マシンらしいビビッドな感じを出してみた。

この年からリアタイヤの幅が18インチから15インチへ、リアウイングの高さも100cmから95cmへと規制され、リア回りの印象はこじんまりとした雰囲気へと変わった。

モノコックのフロントカウル内部はキットでは省略されて大穴が開いているので、レジンでパーツを作って塞いでスペースを作った。フルアクティブとなったサスペンションは107と比較して格段に複雑な配線と配管となった。ショックユニットの基部はリア用のものを流用して金属製のスプリングを仕込んで再現した。

フルアクティブサスペンションによってリア回りの配線・配管も複雑になり、カムカバー上には油圧系の配管が乗っている。また各部のホースジョイントはモデラーズ製を使用。また銅色のデスビはSHAPEWAYSで購入した3Dプリントパーツ、ショックユニットはキットのパーツをベースに金属製のスプリングを入れている。

1993年前半戦は、アクティブサスペンション関係の油圧系配管はこのギアボックス下に配置されていた。複雑なポンプと油圧系の配管の再現には苦労した。またディフューザーの断面にはSTUDIO27のカーボンデカールを貼った。

このアングルだとショックユニットに装備されたセミアクティブ用の配管とストロークセンサー、そしてオイルクーラーのNACAダクト下に位置するジャンクションなどの配線がよく見える。エキゾーストは茶系の焼けを施してみた。

右サイドポンツーン内のコンピュータ機器は大きく変更になり大型のユニットが配置された。プラバンでスクラッチし、そしてTopStudioのコネクタと熱収縮チューブを使った。

シートベルトは107と同じくミュージアムコレクションのデカールに付いていたエッチングとモデラーズのパーツ、ベルト本体は手芸用品のサテンリボンを使った。シートの色は今回は赤としてみた。

– End –


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