今回は前回と同じく1993年のロータス107Bですが、1993年シーズン後半戦の第12戦ベルギーGP J.ハーバート車をフォトギャラリーで紹介します。
なお、これまでの製作過程はこちらからご覧ください。
<マシン紹介>
シャシー:ロータス107B / シャシーナンバー3
エンジン:フォードHB・シリーズV / 3500cc NAV8
レース:1993年第12戦ブラジルGP(1993年8月29日決勝)
ドライバー:No.12 ジョニー・ハーバート(イギリス)
リザルト:予選10位 / 決勝5位
プラクティス初日にチームメイトのアレッサンドロ・ザナルディがオー・ルージュでクラッシュして負傷欠場となったものの、チームメイトのハーバートは好調で、路面がスムーズな高速サーキットを得意とする107Bはレースでも終始安定した走行を続けて5位入賞、この入賞がチーム・ロータスにとって史上最後の入賞となりました。
外観はブラジルGPとほぼ変わらないものの、フロントノーズ先端部分のイエローの塗分けがドイツGPを境に変更となり、印象が若干シャープになったシーズン後半戦仕様を再現した。
このレースでの外観上の特徴は、高速サーキットで用いられた三角形のフロントウイング翼端板と左側サイドポンツーンの空気を取り込む形状をしたダクト、そして大型化したカウル後端のオイルクーラー用エアインテークなど。
フロントのアクティブサスペンションの機器や配線・配管の構成はブラジルGPの時と殆ど変わらない。
一方で大きく変わったのがリアサスペンションの配線配管。左ラジエーター後方に見える筒状のものはシーズン前半ではギアボックス後方にあったオイルタンク。形状は大きく変わっているものの、はっきりとわかる写真が乏しく正確なところは不明。またエンジンのカムカバー上にあった棒状の機器はリアウイングサポートへ移動している。
右ラジエーターの後方には、シーズン前半にはギアボックス後下方に置かれていた油圧ポンプが移動して来た。油圧系の配管は正確なレイアウトがわかる写真がなくこちらも不明。
これらの変更により、シーズン前半ではオイルタンクと油圧ポンプが置かれていたディフューザー周辺はスッキリとしたレイアウトになった。恐らくこれらの機器をマシンの中心に寄せた事による重量バランスの改善と慣性モーメントの減少によるハンドリング改善を図ったものと思われる。
右サイドポンツーン内のコンピュータ機器は上後方に小さな機器が一つ追加されている。恐らくハンガリーGPから投入されたトラクションコントロールシステム関係のものと思われる。
シートベルトは107と同じくミュージアムコレクションのデカールに付いていたエッチングとモデラーズのパーツ、ベルト本体は手芸用品のサテンリボンを使った。シートの色は今回は赤としてみた。
– End –