1/20ロータス102製作 – Vol.5


1/20ロータス102製作記、今回は最終回になりますが、デカール貼り、各部パーツの組み付け、そして仕上げについて説明します。


ボディ、ウィングと各パーツにデカールを貼り、クリアーを掛ける。5日間程度乾燥させた後、1500~2000番のペーパーとコンパウンドで研ぎ出しを行う。クリアーにはGSIの水性トップコートを愛用している。乾燥の速さと塗膜の固さでは他に劣るものの、何より塗装とデカールを傷める心配ゼロという安心感、そして毒性も臭いも少ないのがメリット。因みに何処かの本に本品は研ぎ出しが出来ないという記述があったが、ご覧の通り鏡面に近い仕上がりになる。但し欠点として、暫く指で触っていると指紋が付いてしまうので、その際はその部分を再度研ぎ出しする。


表面のキャメルイエローとコクピット内部の塗り分けはマスキングでは難しいので、カーボンデカールを塗り分けラインに合わせて貼り付けた。ついでにコクピット内部全体にカーボンデカールを貼り付ける。貼り終えたらインパネを上部に接着する。写真では判らないが、キットの102B仕様インパネに付いている半円形のアナログメーターは不要なので適当に削り取っておく。


個人的にいつまで経っても苦手なのが、このOZ製ホイールのリム部分のデカール。上手く円形に貼るのに苦労してしまうが、マークセッターを使いながら今回も何とか貼り終えた。因みに今回使用したSHUNKO製のデカールは黄色の発色がイマイチだったのと、写真では右側のスポークに貼られるチームロゴが大文字の「LOTUS」に見えた(字が小さいので実際には違うかも知れない。正しくは「Lotus」)ので、ここだけはストックしていたSTUDIO27製のデカールを使用。


タイヤは400~600のペーパーでトレッド表面のパーティングラインを消してホイールに装着した上でデカールを貼る。この時に見栄えを考慮してホイールと共にロゴがキチンと上下に来る様に揃えてやる。


以前説明した通り、フロントサスペンションはベースキットのパーツをほぼ無加工で取り付けられるので、ここは非常にスムーズに作業が進む。


これも以前に触れた通りだが、ステアリングロッドの取付位置は102Bと異なる為、ベースキットのパーツをそのまま取り付けるとステアリングロッドがやや曲がった状態になってしまう。この為、ステアリングロッドの付根部分の角度を、パーツを破損しない様に注意しながら少しづつ修正してやる。


シートベルトはミュージアムコレクション製の物を使用。但し1/18スケールと共用のせいか、全体的にややオーバースケールの感がある。パッド部分にはデカールをマークセッターを使いながら貼り付ける。


アンダートレイのエキゾーストパイプが乗る部分にアルミ箔を貼り、エンジン及びリアサスペンション部分のパーツをアンダートレイに接着する。この時、リアサスペンションのアップライトが前後左右・垂直水平方向共に真っ直ぐになる様に注意する。接着後、エキゾーストパイプをエンジン及びアンダートレイに接着する。


コクピット内にシート、シフトリンケージ、ステアリングを接着し、サイドポンツーン内にはラジエーターとダクト用フェンスを取り付けた上でボディとアンダートレイを接着。そしてフロント及びリアウィングを、これもまた垂直水平方向に注意しながら取り付ける。


タイヤをアップライトにネジ留めした後、ディスプレイケースに固定する。この時、タイヤロゴのポジジョンを調整しながら位置決めする。また、特にフロントサスペンションはアップライトに変なキャンバーが付いてしまう場合がある(今回は少し左側がネガティブに行ってしまった)ので、これもこの時に少しホイールを緩めて調整した。因みにケースはウェーブ製T-CASEのLサイズを使用。タミヤ製よりも一回り大きいのがポイント。最後にミラーと、(この写真には写っていないが)キルスイッチ、アンテナ取り付ける。キルスイッチはSTUDIO27のエッチングパーツを赤く塗装してロールバーへ左側へ開けた穴へ差し込み、アンテナは同じくSTUDIO27のウィリアムズFW16用の物をフロントノーズ後方とコクピット左側開口部の脇へ差し込む。

これで遂に1/20ロータス102の完成…と、言いたかったのが…

…実は製作も終盤に入って気が付いたのだが、リアサスペンションのアッパーアームとプッシュロッドのレイアウトが、102仕様とキットの102B仕様では異なっているという事実が判明してしまった。写真はレストアされた102のリアサスペンションだが、102B仕様ではプッシュロッドとダンパーはアッパーアームのV字の間にレイアウトされているのが、この102仕様ではアッパーアームの前方(エンジンとの間)にレイアウトされているのが判る。恐らく空力最重視の102ではサスペンションの機械効率よりもギアボックス部分の障害物を排して細くレイアウト出来るメリットが重視されたのだろう。ここの部分は時間的問題により修正出来ず、次回製作する機会に持ち越し?になってしまった。

以上、5回に渡って紹介した1/20ロータス102製作記は今回で終了です。

– END –


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