Lotus78 History & Markings – Vol.1 1976 ShakeDown Test


このコーナーでは、ロータス78/79の現役当時、および現在の雑誌やインターネット上で紹介されている写真を題材に、必要ならば推理もふんだんに?交えながら、オリジナルイラストでそのマーキングと変遷を検証したいと思います。

写真:1976年9月、スネッタートン・サーキットにて行われたロータス78のシェイクダウンテストをスクープしたAutoSport誌の記事(現在と異なり当時のAutoSport誌は英国AutoSport誌の日本語版の位置付けも担っていた)。マシンはロータス78の1号車であるJPS15、ドライバーはグンナー・ニルソン。極秘となっていた筈のテストをスクープされた事を知ったコーリン・チャップマンは激怒したという。


【FILE 01. LOTUS78 SHAKEDOWN TEST – Sep.1976】 v1.01
JPS15(78/1) Driver: Gunnar Nilsson

参考資料:
・AutoSport 1976年12月1日号
・(外部リンク)
 >> 「A BOOKSHELF」
いきなりですが、数あるロータス78の変遷の中で最もミステリアスで興味深い姿。写真は1976年9月、チームがイタリアGP(9/12決勝)に出発する前日、場所スネッタートン・サーキット。尚、Tohn Tipler著「Lotus78 and 79 – The Ground Effect Cars」にも、この時期と思われるファクトリーの写真が何枚か掲載されています。マシンの方も暫定仕様なのか、興味深い点が満載です。

<外観上の特徴>
・ニルソンがドライブしているものの、カーナンバーは5、ドライバー名はAndretti、ロールバーもアンドレッティ用の低いタイプ。
・フロントノーズ本体は最初期のタイプで、フロントサスのクロスメンバーのフェアリングが無い。尚、先端部のGOODYEARロゴは推定。
・フロントウィングは後に実戦投入される物とは異なり前後長が短く未塗装。翼端板も未塗装で形状も独特(Tiplerの本では、11月のポールリカール・テストまでマシンの一部が未塗装であった事を示唆する記述がある)。
・コクピットカウル前部のNACAダクトはこの時点では未装備。
・サイドウィングのマーキングは前方からJohn Player Specialの文字、JPSロゴ、カーナンバー。ユニオンジャック無し。
・Tiplerの本にある同時期と思われる写真では、サイドポンツーン上面前方にユニオンジャックあり。
・インダクションボックスは後に実戦投入される物に似ているが、若干背が低く、前部から見た基部の形状は、72風に中央部の幅が絞り込まれている。
・77風にエアインテーク側面にJPSストライプ、インダクションボックス基部中央にはKONIのロゴ、その後方にはCHAMPIONのロゴ。
・リアウィングはノーマルな1枚タイプ。翼端板は77の物を使用。


<改訂履歴>
・v1.01(2011/6/7) A BOOKSHELFさん提供の写真により記事を全面改訂(Thanks to A BOOKSHELFさん)


ご意見、別考証・別見解など歓迎します。コメント欄をご利用ください。

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かつてF1の歴史に伝説を刻んだチーム・ロータスのFマシンについて、その詳細、マシン考証、模型制作を通じて紹介します。