ロータス107シリーズ製作 Vol.110


さてさて、聖なる夜にはそりゃ模型製作ですよ。
2年半以上続いたロータス107シリーズ製作もいよいよ最終段階。大の苦手、OZホイールのイエローストライプデカールを貼る。

我ながらアタマに来る位下手(泣)で失敗ばかりを繰り返し、ストックしている様々なメーカーのデカールを総動員した結果、多少なりとも傾向と対策が見えて来た。今後もOZとは付き合わなければならないので、超長くなるが個人的備忘録として工程を詳しく。

【ソフト系デカールの場合】
タミヤやSTUDIO27(カルトグラフ)のソフト系デカールは、途中でデカールの端同士が固着しない様に十分に水を付けて台紙から剥がし、リムの内側に押し込んだらデカールの外縁がリムの外周から浮かない様にだけ注意して位置合わせし、水分が飛ぶまで待つ。この時マークセッターは軟化剤成分でデカールがふやけてしまう為使わない事。間違ってもマークソフターは使わない。またドライヤーで乾燥を急ぐのもNG。そして重要なのはこの時リムの凹面からデカールが多少浮いてしまったとしても、直したくなる気持ちをグッとこらえて待つ。ココをやり始めるとエンドレスになってデカールを壊す結果にしかならないので、とにかく我慢。
半乾き位になったらマークセッターを付け過ぎない様に注意しつつ上から塗り(水溜りになったマークセッターは綿棒で吸い取る)、デカールが柔らかくなるのを待つ。柔らかくなったらメイク用の先が程良く尖った綿棒(タミヤなどは尖り過ぎ)でとにかくゆっくり丁寧にリムの凹面に溜った空気やマークセッターを押し出しながら全体をフィットさせる。フィットの具合が悪い時やシワになりそうな時はドライヤーを使うが、デカールがデリケートなのでコレは飽くまで最後の手段と考える。それでも気泡が残ってしまう時には部分的にマークセッターを付けて押し付けるが、デカールが脆くなっているので細心の注意を。一度完全に乾燥させたら、全体にマークセッターを軽く塗って再度押さえて定着させる。

【ハード系デカールの場合】
ミュージアムコレクションやSHUNKOの様なハード系の場合は、やや糊が弱いのでリムの内周に水ではなくマークセッターを塗っておく。またデカールを台紙から剥がしてリムの内周へ押し込む際に割らない様に細心の注意を払う事。
無事にリムの内周にデカールを押し込んだらソフト系の時と同じくデカールの外縁がリムの外周から浮かない様に注意して位置合わせする。同じくこの時にリムの凹面の浮きには絶対に付き合わない事。コレをやったら100%間違いなくデカールが割れる。
位置合わせが決まってマークセッターが半乾きになったらマークソフターを塗り、ドライヤーを当てながらデカールを凹面にフィットさせる。ポイントはカーボンデカールの時とは違ってマークソフターは付け過ぎずに溜まったら吸い取り、またいきなりドライヤーを当てるのではなく綿棒で空気やマークセッターを追い出したら少しドライヤーを当てて定着させ、また綿棒で…を丁寧に繰り返す。部分的に浮きが残る様ならマークソフターをちょっと付けて定着させる。そして一通り終わったら全体にマークセッターを改めて軽く塗って再度押さえて定着させる。

コレはメーカー問わずだが、デカールはフロント・リア共通となっている。リアには比較的違和感なく馴染むが、フロントにはどうもやや大きく感じる。従って苦労するのはリアよりもフロント。この為写真の通り本来はスポークと同じ面に黄色の円全体が収まって欲しいのだが、気持ち外周に寄ってリムの凹面に若干掛かった感じになってしまうのがちょっと残念な感じ。今回は妥協したけどコレをキチンと合わせる様にするには恐らくデカールを3分割位する必要があるかも知れない(2分割だと円が猫の目?型になってしまう)。また一番ハードル高いのはハード系をフロントに貼る場合なので、もしメーカー毎の色味の違いを意識しないのであれば、ソフト系はフロント、ハード系はリアと使い分けても良いかも知れない。

因みに個人的に一番貼り易かったのはタミヤだった… 但しタミヤはニス層の余白が大きく、そのまま使うとスポークの穴に余白が掛かってしまうので、デカールを台紙から切り離す時に曲面に沿って丁寧に切り取る必要がある。
またミュージアムコレクションのうち、旧製品の剥離デカールはニス層を乾燥後に剥がすという工程があるのだが、デカール同士が一部重なる事が前提のこの部分には無理が有るので、残念ながら使い物にならない。

最後に、日頃YouTubeで製作動画を参考にさせて頂いているModeling Studio G(https://youtube.com/@nontagu)主宰のぐっさん様、私のリクエストに答えて動画で15分にも渡りこの工程を解説して頂き、心より感謝申し上げます。大変参考になりました。相変わらずの下手っぷりですが、諦めずに精進します笑


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