EBBRO 1/20 Lotus72E製作? Vol.7


すっかりこの連載も月次更新となってしまいましたが、今回は前回に引き続き、1973年シーズン終盤に投入されたオイルタンクとそれに伴い変更されたリアエンド周りの製作です。

左の写真はこの新形状のオイルタンクが投入された1973年イタリアGPでロニー・ピーターソンが駆る72E/6。上面から見てみるとこのオイルタンクは従来の物よりも細身になっている事、そしてリアウィングステーの形状も前後でV字型に分かれているのが見える。(SlotForum

まずは前回製作したオイルクーラー兼エキゾーストの支持部分。後で検証してみたらこのままでは使えない事が判明した為、再度イチから作り直す事になった。写真はフロント側から見た構図になり、右側にはエキゾーストだけでなくオイルポンプを配置する為の環状のスペースがもう一つ設けられている。エキゾーストパイプ周りはこれ以前のスプリングでパイプを囲む様に支持する方法ではなく、パイプ周りのフレーム自体が肉厚になっているので、この部分をエポキシパテで埋めておく。更に両オイルクーラー間を渡す配管もプラ棒を曲げて製作。

試しにこの状態で再度オイルクーラー含めて配置。因みにクーラー本体は同じくEBBROの72Cキットの物を流用。あとオイルタンク本体はよく見ると接合線なのか何かしらの配管なのか、縦に細い線が2本入っているのでこれを再現(但しこの線はレースやマシンによってはリア側1本のみに見える事もある)。また右サイドには(これも詳細不明だが)円形のモールドが見られるのでこれをジャンクパーツを使って再現(写真では中空になっているように見えるが、瞬接で埋めてある)。

反対側のアングルから。タンク本体の接合線は左サイドにも見られるが、円形のモールドは確認出来ないので、一応再現しない事にした。

オイルクーラーはギアボックス両脇の他、もう一つオイルタンク後方にも配置されているので試しに配置してみる。その上にはテールランプが付くので、その基部を白のプラパイプで製作。

ギアボックスエンドは、1973シーズン中盤迄はこの部分にフレームが装備されていた関係でフラットな物が装備されていたが、このシーズン終盤線仕様ではオイルポンプが追加されているので、写真左のジャンクパーツを利用して再現。このマウント用の穴を開けると共に、オイルタンク支持用のフレーム取付部分を内径1mmのパイプで作っておく(写真赤円部分)。

ギアボックスのパーツを組み付けた状態。オイルタンク支持用のフレームは金属パイプの穴の部分に基部を差し込む形になる。

写真はギアボックスエンド部分を右側から見た構図。オイルタンク支持用のフレームは、前の写真で示した3箇所から伸びたフレームでトライポッドを構成。トライポッドは0.8mmの真鍮線を得意の?ハンダ付けで製作(今回は失敗ナシ!)。上に伸びている部分は後で切断する。

オイルタンク部分をフレーム部分と共に配置してみるとこんな感じ。丁度トライポッドの背中に乗っかる形でオイルタンクが置かれる様になる。

最後はリアウィングステーの製作。とは言ってもキットの状態からステーの構造そのものが変わっている訳ではないのだが、高速コースであるイタリアGPのモンツァ、カナダGPのモスポート・パーク、そしてアメリカGPのワトキンス・グレンに対応してリアウィングは寝かされた状態にしてある為、これに伴う形状変更になる。まずはキットのP33部品からウィングサポートとブレード部分を切り取り、円弧状のパーツを作ってサポート部分を延長。ブレード部分も角度変更に合わせて形を整える。

これをリアウィングに仮組みし、オイルタンクに合わせてみた。冒頭の写真に近いV字型のイメージに近付いて来た。シーズン終盤3戦は高速サーキットというだけでなく、リアウィング本体を更に後方にオフセットした事によりウィングの効率が上がった為、ウィング本体はかなり寝かされた状態になっており、特にワトキンス・グレンでは水平に近い状態にまでなっている。

後方から見たイメージ。最終的な取付と角度調整は組み立ての最終段階に取っておく事にする。

ここまで出来た所で今回の作業は終了です。次の製作はどの部分に手を付けようか、、、まだ考え中ですが、またよろしくお付き合い願います。

– END –


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