書籍紹介:GP Car Story – ロータス107・フォード


遅ればせながら、買いました。読みました。
印象的だったのはピーター・ライトがインタビューの最後に語っていた言葉、それは日本のエージェントの代表を務めていた方が、チーム解散後に自分に語ってくれた言葉と同じ言葉だった。
「ピラニア(他のチームのボス)たちに立ち向かうには、ピーター(・コリンズ:ロータス代表)は性格的に少し優しすぎたのかもしれない。」
カネと政治に塗れたF1の世界は、正直で誠実なコリンズの様な人物は生き延びる余地は無かったのかも知れない。でもその誠実さがあったからこそ、コリンズは1990年末にチャップマン家から崩壊したチーム・ロータスを譲り受ける事が出来たのであり、日本のスポンサーを沢山集める事が出来たのだろう。そしてその夢は4年で潰えたとは言え、チーム・ロータスはこのマシン共に最後の輝きを放つ事が出来た。
全ては過去の事になり、今ではもうそれで十分だと思えるようになった。私財を投げ打ち、人生を犠牲にしてチーム再建に取り組み、そして夢を見せてくれたコリンズとライト、二人のピーターとチーム・ロータスのドライバー、チームスタッフ、そして当時お世話になった日本のエージェントの方々には、改めて感謝したい。


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